フェイヨンの隠者 ~年老いた軍師の回想録~
その昔、ラグナロクオンライン(RO)のIris,EirサーバでGvGを戦った、叩き上げの元参謀がフェイヨンの酒場で静かに語る昔話。そして彼がかつて戦場にあった折、経験の中で得た、いくつかの教訓と知識。
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4,永久的な発展-同盟を結びし者たち-(43)
 「実は、ティメルさんに相談したい事がありまして参ったのです」
 椅子に腰掛けて一口水を飲んだ後で、高司祭はそう切り出した。
 「ほう、わしで役に立てることかのう? ともあれ、聞こう」
 老人は一つうなずいて、高司祭の話を促した。

 「攻城戦におけるワープポータル要員についてなのですが、最近はギルドメンバーから要員を割り当てるのではなく、一般のプリーストやアコライトから要員を募集するのが慣例になってきています」
 「うむ。それは聞いておる。どこのギルドも確保のために苦労していると、な」
 「そこなんですが」
 話はこの辺りにあるらしい。若者も同席を許されたので、後学のためと耳を澄ます。

 「最近はうちでもなかなか十分な人員が雇えない一方で、プリーストが不足しているということもあり、例えば防衛中の砦に復帰する程度のポータルは常時出せるのですが、砦を落とされたり、あるいは転戦したりする際に、ワープポータルの数が足りなくて、迅速に軍を動かせないという問題が、最近起こるようになってきたのです」
 「ふーむ…」
 老人が考え込む間に、高司祭は余程のどが渇いていたのか、水の入ったグラスに再び一口つけて、続けた。
 「そうなると、ポータル要員の数を増やさなければならないのですが、ギルドメンバーにも最近はプリーストが少ないということもあって、あまりポータル要員に割いてしまうと肝心の砦攻撃や防衛がおぼつきません。それでどうしたものかと悩んでおりまして…」

 「なるほどのぅ」
 老人は話を聞き終わった後で、2,3秒ほど難しい顔をしていたが、
 「ほっほっほ」
 突然笑い出した。
 「ど、どうしたんですか?」
 怪訝に思って若者が訪ねると、老人はこう答えた。
 「喜ぶが良い。つい先ほど話していた事を、今ここで目の当たりにする事ができるぞ」
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2006/02/14(火) 15:02:15 | | #[ 編集]
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