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フェイヨンの隠者 ~年老いた軍師の回想録~
その昔、ラグナロクオンライン(RO)のIris,EirサーバでGvGを戦った、叩き上げの元参謀がフェイヨンの酒場で静かに語る昔話。そして彼がかつて戦場にあった折、経験の中で得た、いくつかの教訓と知識。
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4,永久的な発展-同盟を結びし者たち-(36)
 「事務的な手続きについては順調ですが、一つだけどうしようかと思っている事がありまして」
 「ん?」
 ギルドマスターからハンターが相談を受けたのは、前同盟解散直後のことだった。

 「私の手元にある同盟情報と攻城戦の作戦に関する文書のことなんですけどね」
 「ふむ…」
 マスターが言っているのは、同盟が作戦を構築する折に作成された文書や、同盟組織の活動内容について記載された文書のことだった。基本的に同盟内部ではこうした情報は共有されていたが、これらの文書の管理者は彼女だった。
 ハンターはあごに手を当てて少し考えたが、答えはすでに決まっていた。言い出す前に、マスターが語を継ぐ。
 「こっちでは、しばらく保管しておいて、後で必要な分だけを抽出して、不要な物を捨てようかと思っているんですが、同盟先に対してはどうしようかと…」
 「我々がわざわざ彼らの元に持っていくのは面倒って話だね。確かにそうだな。だが」

 ハンターは言葉を切ると、彼自身の考えを静かに語り始めた。
 「だが、我々としてはそういった情報を彼らから遮断すべきではなかろう。彼らが今後、本気で攻城戦をやりたいというのなら、これまでの蓄積は全て解析対象足りえる。もっとも、やる気がなければ放置してもいいとは思うけどね」
 「そうなんですよね…」
 「…となれば、彼らに取りに来てもらうべきかな。しばらくの間、彼らが文書にアクセスできるようにしておいて、彼らの用が済んだら開示を停止して、我々だけのものにしてしまおうか。この方法がどうやら労力を最小限化できそうな気がする」
 「わかりました。後であの2ギルドのマスターたちと相談してみますね。…にしても…」
 「ん?」
 「私たちのやり方を『必死』って言っている人々が、こういった情報を欲しがるというのも、なんだか虫のいい気もしますけどねぇ…」
 「……」
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