フェイヨンの隠者 ~年老いた軍師の回想録~
その昔、ラグナロクオンライン(RO)のIris,EirサーバでGvGを戦った、叩き上げの元参謀がフェイヨンの酒場で静かに語る昔話。そして彼がかつて戦場にあった折、経験の中で得た、いくつかの教訓と知識。
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4,永久的な発展-同盟を結びし者たち-(35)
 「それでは、来週の攻城戦における作戦会議を始めたいと思います」
 ソファーに腰掛けたギルドメンバーを見渡しながら、中央のテーブルで女プリースト、すなわちギルドマスターが会議の開催を宣言する。

 今日、ギルドメンバーがこのネンカラスに召集されたのは、次週の攻城戦に対する作戦立案のためだった。すでに攻城戦の主力メンバーは集結しており、その中に眠そうな表情をしたハンターの姿もあった。
 彼は深く身を沈めた柔らかめのソファーから体を起こさずに、それとなく周りのメンバーたちの表情を観察している。
 皆一様に、期待感と希望に満ち満ちた表情である。かつての陰鬱さは、もはやほとんど消えうせているようだった。
 (上々と言うべきかな…)
 かつて属していた同盟が解散する直前と比較すると、ずいぶんと雰囲気に差がある。新たに締結された同盟の未来に、誰もが期待を抱いているという、何よりの証左だった。

 「あ、その前に連絡事項が一つだけあります」
 ああ、例の件か。もとより知らせる必要もなかろうとは思うが、まぁ言っておいても問題はないな。
 ハンターには、すでに彼女が連絡する中身の察しがついていた。
 「以前の同盟の活動に関する文書についてですが、私が管理していたものについては全てあの2ギルドには開示しておきました。もし必要ならば持って行ってもらうつもりでいるので、よろしくおねがいします」

 ほーい、とか、ふーん、といった、気のない返事がメンバーから発せられる。もう、前の同盟先についてはさほど関心がないのだろう。
 だが、新同盟締結のシナリオを書いたハンターにとっては、これはかつての盟友に対して、果たしておくべき義務だった。
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