フェイヨンの隠者 ~年老いた軍師の回想録~
その昔、ラグナロクオンライン(RO)のIris,EirサーバでGvGを戦った、叩き上げの元参謀がフェイヨンの酒場で静かに語る昔話。そして彼がかつて戦場にあった折、経験の中で得た、いくつかの教訓と知識。
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3,偉大なる指導力-ギルドにおける「人」-(20)
 さて、このトピックスも、ずいぶん長くなってきました。
 もっとも、これは実は想定内の話でして、このトピックスが、「フェイヨンの隠者」で1,2を争う長さになるであろうことは予測していたことではあります。
 人々の社会の話というのは、解決するための唯一無二の方程式がないがゆえに、現象論と経験則で語るしかなく、そしてそれはとっても長い記述になるものと決まっているのです。

 ここまでで、ギルドマスターに着目した話はおしまいです。
 次に、先ほどの会議で新たに腹心に加わった、プリーストの女の子に少し注目してみることにしましょう。

 このお話における彼女の位置づけは何か? それは「能力はあるのにGv運営に参加していなかった人」というものです。
 前回までのお話で、マスター/幹部の作業の分割の重要性と、実際の分割についてお話しました。ので、ここまでで、貢献者を増やすための器については準備できています。
 では、この器に、どのようにして人々を巻き込んでいくか。
 これが、次の課題となります。

 この件については、最初に結論を述べましょう。
 それは、ずいぶん前の老人の話にあった「使命」です。

 Gvの1参加者から一歩踏み込んで、Gv運営に参加する動機というのは、さまざまなものです。マスターをはじめとする「長」が持つ「義務」。ほかのメンバーを喜ばせるために参加するといった「サービス精神」。自分が何らかの仕事を成し遂げたいという思い、すなわち「達成感」。

 これらの事柄は、確かに参加する動機足りえます。しかし、これらの動機は、非常に重要な2つの要素によって支えられています。それは、

・携わる仕事が、自分にとって向いている仕事であること(適性)
・携わる仕事を、自分自身がやりたいと思っていること(意欲)

 この2つです。上であげたさまざまな動機は、いずれもこの2つに下支えされていない限り、必ず無理が出てきます。
 私はこの2つを合わせたものを、ここで「使命」と呼んでいるわけです。

 つまり、力のある参加者をGv運営に巻き込んでいくためには、彼らに、使命を感じさせる必要があるわけです。
 換言すれば、マスターをはじめとする運営者の人々は、

・参加者の適性をよく見極めた上で、それに合った仕事に参加できる機会を与えること
・参加者自身が、その仕事をやりたいと思えるようにすること

 を意識し、仕向ける必要がある、と、こういうわけです。

 私も老人に語らせたように、歴史好きな人なので、司馬遼太郎とかを引用しちゃいますが、「才能は表現を求めてやまないものであり」(項羽と劉邦)、基本的にGvに対して何らかの力がある人というのは、どこかでその表現場所を求めている、という心理があります。
 その意味では、まずはその適切な表現場所を適切な人に提供してあげること。
 これが、力ある人を巻き込む手段の一つです。

 こうした事柄は、よく見ると、実は昔話の中で行われていることの中に垣間見えます。

・プリーストが、自分から集合場所を下見に行こうと言い出した。
 →プリーストは、Gvの行動決定にかかわりたいという意欲を持っている。

・ハンターが、「戦術担当者」を同盟の意思決定に巻き込む機構を提案した。
 →プリーストの適性を活かせる場所を作り、そこに参加させることを意図した。

・ハンターが、マスターの腹心の任がプリーストに務まる、ということを口にした。
 →プリーストに、マスターを補佐する使命を感じさせ、その仕事を誇りに思えるよう促した。

 という解説がつくと、プリーストの動きの一方で、ハンターの意図がよりはっきりわかるかと思います。
 彼にとっては、マスターの負荷軽減に加えて、プリーストを新たにGv運営に参画させるための試みだったわけです。

 ここまでは、Gv運営への参加意欲が強い人、もしくは、Gvに対する影響力が強い人を巻き込むための手段です。
 では、そうでない人、つまり、Gvの1参加者としては参加意欲があるけれども、Gv運営に対する関心が低い人を、何とか巻き込むことはできないのでしょうか?

 これは非常に難しいことです。ただ、糸口がまったく無いかというと、そういうわけでもありません。
 以降は次回で扱いましょう。
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