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フェイヨンの隠者 ~年老いた軍師の回想録~
その昔、ラグナロクオンライン(RO)のIris,EirサーバでGvGを戦った、叩き上げの元参謀がフェイヨンの酒場で静かに語る昔話。そして彼がかつて戦場にあった折、経験の中で得た、いくつかの教訓と知識。
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4,永久的な発展-同盟を結びし者たち-(81)
 「…原点とは?」
 「これまでの会話で、同盟を運営するための手段についてはおおよそ伝えた。そこで改めてお前さんに問う。同盟とは、なんのためにあるのか?」
 「…なるほど、確かに原点ですね」
 若者はトマトジュースに口をつけ、ジョッキを下ろすと考え込んだ。

 老人は、一見自明であるはずの問いに、若者が考え込んでいるところに、彼の成長を感じた。
 攻城戦を始めて間もない者であるならば、この問いに対し、『自分達の勢力を強くするため』と答えてはばからないであろう。
 だが、若者は老人との会話から、同盟結成の真の目的が、そこにはないことを感じ取ったのである。

 「複数のギルドの戦力を集めて、攻城戦に勝てるようにするため…と、答えたいところですが…」
 「分かっておるようじゃのう」
 「はい。それだけならば、今日我々が議論してきたことはすべて無駄になりますから」
 「そういうことじゃな。強くなるためだけならば、付き合い方を考える必要もなければ、意思決定の正当性を議論する必要もない。同盟相手を利用するための術策だけを考えればよいのじゃからのぅ」
 「ええ。その意味では、同盟の勢力云々だけではなく、各メンバーのあり方を考えないといけないはずです…あぁ…なるほど」
 会話を進める中で、何か得心がいったかのような素振りを、若者は見せた。 
 「分かったかの?」
 「分かりました」
 若者は確信を得た表情で、老人に向き直った。
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2007/03/24(土) 07:12:37 | | #[ 編集]
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