フェイヨンの隠者 ~年老いた軍師の回想録~
その昔、ラグナロクオンライン(RO)のIris,EirサーバでGvGを戦った、叩き上げの元参謀がフェイヨンの酒場で静かに語る昔話。そして彼がかつて戦場にあった折、経験の中で得た、いくつかの教訓と知識。
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4,永久的な発展-同盟を結びし者たち-(72)
 「というわけで、両作戦の成功率を考慮しないと…」
 「ちょっと待ってください」
 ロードナイトが手を上げて、発言を求めた。
 「今までのお話をお伺いしていると、どうもお祭りに対するスタンスが違うんじゃないかな、という気がしていますが…」
 「というと?」
 「今から各ギルドごとにスタンスを表明してもらおうと思うんですが、もう少し気楽にお祭りってやるものではないかなぁと思うんです。そのあたりを考慮いただけますでしょうか」
 ロードナイトはそう言うと、各ギルドの代表者を指名して、お祭りに対するスタンスを話させ始めた。

 「…というわけで、うちとしてはもう少し気楽なお祭りをするべきじゃないかなぁと思っているんですが…」
 とロードナイトが締めくくった。
 「…でも、お祭りといっても負けるのは悔しいじゃないですか」
 それに反駁したのがSnowのバッジをつけた、これもやはりウィザードだった。
 「その意味では作戦をもっと練らないと話にならないんじゃないですかね」

 (まぁそれはいいんだが、ちと時間を割きすぎだな。それに…)
 ハンターはサングラスの中から、そのウィザードの目をじっと見ていた。
 (あの目。支配欲の目だ。権力を振りかざし、指示を他人に出して従わせることを快楽とする目だ。今回の作戦立案が難航しているのは、この人物にも一因がありそうだな)

 「しかし、最初に攻撃する、といっても、敵の防衛は固い可能性があるな。もう一度両方の思案を一から考え直さなければ…」
 Illusionのナイトが独り言にしては大きな声で発言した。その言葉を聞いた出席者たちから一様に落胆の表情が出る。もううんざりという表情だった。
 それはそうだろう。会議開始から2時間30分近く。いまだ最初の議題『作戦』に結論が出ていないのだ。これから山のように決め事があるというのに。

 いや、もう出席者の表情を確認するまでもなかった。
 ハンターの頭の中に、B.E同盟のメンバーたちの思案が流れ込んでくる。

 (ったく、何考えてんだあいつらは。これじゃいつまで経っても作戦が決まらないぜ)
 (もう少し空気読めよな…)
 (もうかなり時間経ってますしね…さすがに疲れてきました)
 (いい加減帰りたい…!)

 (ごめんなさい。どうもうまくいきませんでした)
 (…のようだねぇ)
 そんな愚痴と文句にまぎれて聞こえてきた、ロードナイトの申し訳なさそうな言葉に、ハンターは飄々とした口調でそう返した。
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2006/11/04(土) 08:42:59 | | #[ 編集]
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