フェイヨンの隠者 ~年老いた軍師の回想録~
その昔、ラグナロクオンライン(RO)のIris,EirサーバでGvGを戦った、叩き上げの元参謀がフェイヨンの酒場で静かに語る昔話。そして彼がかつて戦場にあった折、経験の中で得た、いくつかの教訓と知識。
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4,永久的な発展-同盟を結びし者たち-(69)
 「では、お祭りの件に関する会議を始めたいと思います。明日の作戦についてですが、前回の会議の結論では…」
 口火を切ったのは、『Illusion』のバッジをつけたナイトだった。
 見たことのある顔だが、知り合いではない。この世界では比較的有名な人物のはずだったが、直接面識を得る機会はなかった。

 (さて、では一眠りするとしようか…)
 などと不見識なことを考えるハンター。問題がなければ寝ていよう、と本気で考えて、目立たぬ席であるのをいいことに、ゆっくりとまぶたを閉じ始めた。羽根帽子とサングラスの陰に隠れており、誰もハンターのそんな不精に気がつかない。
 ところが、まぶたが閉じられることはなかった。こんな言葉が聞こえてきたからだ。
 「前回の会議の結論では、最大手同盟が派兵に出る隙を狙って攻める予定でしたが、いったんこれを白紙にしたいと思います」

 (…なんだと?)
 ハンターはサングラスの中で瞳を細めた。
 「…よく考えてみると、最大手同盟がそんな隙を見せる、ということは考えづらいのと、どうせならば正面から攻める方向で行った方が良いのではないか、と考えたのがその理由です」
 (…まぁそいつは分からんでもないが)
 が、なんとなく腑に落ちない。理屈では理解できるが、もう少し深いところに視野がいっているのかどうか。
 (前回、2時間近くかけて出した結論を、こうもあっさりと覆せるものだろうか。攻城戦で名を上げた人物にしては、時間の希少性に対する認識がまだまだだな。…それに、それが向こう側の総意であるというのなら、その説明をするぐらいの気遣いは必要だとは思うが…やはり若いといったところか)
 ハンターが羽根帽子の中で見せた微妙な表情をよそに、
 「というわけで、今回改めて作戦について考えさせていただきたいので、皆様ご意見をお願いいたします」
 と声は続いた。
 (まぁいいか。立案の練り直しをする分時間の無駄は作っているが…、とりあえず成り行きだけは聞いておくとしようか)
 ハンターは目を閉じたが、意識を遠ざけることなく、会議の流れを聞いておくことにした。
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2006/10/10(火) 20:00:43 | | #[ 編集]
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