フェイヨンの隠者 ~年老いた軍師の回想録~
その昔、ラグナロクオンライン(RO)のIris,EirサーバでGvGを戦った、叩き上げの元参謀がフェイヨンの酒場で静かに語る昔話。そして彼がかつて戦場にあった折、経験の中で得た、いくつかの教訓と知識。
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4,永久的な発展-同盟を結びし者たち-(63)
 「ふぅ」
 老人は肩を軽くすくめてため息をついた。
 「これが、会議で心得ておく事柄の全てじゃ。お前さんに教えてやれるのはこれぐらいじゃな。後は自ら会議に飛び込んで身につけよ」
 「なるほど。ありがとうございました」
 若者は律儀に一礼した。
 「聞いただけですぐにできるようになるとは限らんがのう。いずれ意味は分かってくるはずじゃ。…折角じゃから、ちと昔話でもしようかのう」
 「昔話…というと、会議のお話ですか?」
 「うむ。もっとも、昔話といっても、わしが隠居した後の話だから、大して昔でもないがのぅ…。わしはとある用件で、このフェイヨンから懐かしき王都プロンテラへ呼び出されたのじゃが…」


 肌を刺す寒風に、灰色の曇天。
 しかし、その灰色に覆われた空からは、音も立てずに雪が舞い降りてくる。
 王都プロンテラは、冬の帳に包まれていた。

 雪が舞い降りるこの冬でも、カプラサービスの業務に休みはありえない。
 国境都市アルデバランに本拠を構えるこの運送会社が休業した瞬間、ルーンミドガルツにあふれる冒険者たちは、たちまち日々の活動に支障をきたすことになるだろう。
 今もなお、カプラサービスの空間転送によって、次から次へと冒険者たちが、王都の南西にある市場に転送されてきていた。

 「さて…と」
 空間転送の光が収まったとき、一人のハンターが市場に現れ、つぶやいた。言葉とともに吐く息も白い。
 「おっと」
 自分の足元に、再び光が明滅する。次の空間転送が始まっているのだ。ハンターはすばやくその場所から離れ、王都を縦断する中央通りへと足を向けた。
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