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フェイヨンの隠者 ~年老いた軍師の回想録~
その昔、ラグナロクオンライン(RO)のIris,EirサーバでGvGを戦った、叩き上げの元参謀がフェイヨンの酒場で静かに語る昔話。そして彼がかつて戦場にあった折、経験の中で得た、いくつかの教訓と知識。
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4,永久的な発展-同盟を結びし者たち-(55)
 老人は軽く考え込むと、おもむろに話題を転じた。
 「お前さん、アルデバランに行ったことはあるか?」
 「はい」
 国境都市ならば、公務で幾度か赴いたこともあれば、攻城戦のために一隊を率いて戦端を開いたことさえあった。
 「あの町の美しさは四方に張り巡らされた水路にある。が、人は美しさだけで生きているのではない。あの町の水路の四方八方には水車が設けられていて、人はそこから粉引きや時計を動かすための動力を得ておる」
 確かに。あの都市にはいたるところにそんなものがあったことを、若者は改めて思い出した。

 「もし我々があの町の人々だとすれば、一つの水車から最大の動力を得たいと考えるじゃろう。逆に、それを妨げる事柄も容易に想像が付く」
 老人は窓の外に目を転じた。酒場の外には小さなせせらぎがあって、月光を照らし返した光をつつましく輝かせながら、音も立てずに流れている。
 「例えば、水車の前で川が二手に分かれて、支流に流れを取られてしまったり、誰かが川をせき止めれば、おのずから水車の力も小さくなるだろうな」
 「…!」
 若者は息を呑んだ。そういうことか。
 老人が語ったメタファーが、彼の頭の中で会議の事柄にすべて結びついた。
 「分かりました。そういうことなのですね」
 「うむ」
 問わず語りのやり取りだったが、老人は、若者が意図を正しく汲み取ったことを悟った。


 こんばんは。
 次は中伝を語ろうと思います。ここでのテーマは、「会議の流れ」です。

 会議の流れ、という言葉を聞いて、意外そうな顔をする人は、おそらくここをお読みいただいている方々には、いらっしゃらないのではないかとは思います。
 つまり、会議の中で語られる会話の断片断片が、ある一定の方角に向けてベクトルを持っているような、そんなイメージです。

 初伝によって、会議の形式は整いましたが、この「流れ」を意識しているかどうかによって、より実りある成果を得られるかどうかが分かれてきます。
 以降はその話の中で、鉄則を2つ取り出してみようかと思います。
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