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フェイヨンの隠者 ~年老いた軍師の回想録~
その昔、ラグナロクオンライン(RO)のIris,EirサーバでGvGを戦った、叩き上げの元参謀がフェイヨンの酒場で静かに語る昔話。そして彼がかつて戦場にあった折、経験の中で得た、いくつかの教訓と知識。
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4,永久的な発展-同盟を結びし者たち-(54)
 「さて…、これで会話を会議たらしめるための方法は教えた。まぁ大体分かっていることだとは思うが…」
 「そうですね。それとなく意識していることでしたが、改めて教えていただいたことで、ずいぶん整理できたような気がします」
 そう言うと、若者は枡酒に軽く口をつけて、酒を下の上で転がしながら味わった。
 「なかなか甘口のようです」
 「物足りぬかな?」
 「いえ。どうも辛いのは苦手でして。さほど酒豪と言うわけでもありませんから、舌触りが良い方が好みですね」
 「そうか」
 老人も杯を重ねる。空になった杯に、若者がそれとはなく酒を注いだ。

 「さて、ここまでが初伝。次に語るのは、会議の流れにおいて意識すべき事柄」
 「流れ…ですか」
 そういえば、自分は会議の流れと言うものを考えたことがあっただろうか? 若者はふと、そんなことを自問していた。
 「左様。会議は会話の断片から成り立っているようでいて、それ自体が大きな河のようなものじゃ。ちょうど、大河が水滴から成り立っておるようにな」

 ②、中伝 ~会議の大河を導くための事柄~

 「川、というよりも、大きな水の流れ、力の流れを意識してみるが良い」
 唐突に老人が言ったことに、若者は戸惑った。意図がつかめなかったからだ。
 「川岸に立つ我々は、そこから、もっとも大きな力を引き出さなければならぬ。となれば、我々は何を考えるべきじゃろうか?」
 「うーん…、ご老人、申し訳ないのですが…」
 若者は言葉どおりの表情で老人に頼んだ。
 「あまりにも抽象的過ぎて、どうもイメージできないのですが…」

 老人が失望するか、と若者は思った。これまでは的確に答えてきていたのに、ここであっさりかぶとを脱いでしまったような格好だったからだ。
 だが、老人はその反応を、驚くべきことに予期していた。
 「うむ。そこが今のお前さんの限界のようだな。会議の形のみを知るだけであれば、ここから先は未知の領域となろう」
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