フェイヨンの隠者 ~年老いた軍師の回想録~
その昔、ラグナロクオンライン(RO)のIris,EirサーバでGvGを戦った、叩き上げの元参謀がフェイヨンの酒場で静かに語る昔話。そして彼がかつて戦場にあった折、経験の中で得た、いくつかの教訓と知識。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
編外余録 MMORPGの主人公とは? (4)
 ここまで考えたときに、私はふと自問しました。
 「では、この事態に対してガンホーはどう動くべきか? そして、私自身はどう動くべきか?」と。
 ここから先は、この問いに対して、私が出した答えを書いていこうかと思います。

 まず、ガンホーはどう動くべきなのか?

 大抵の方々が言われる事としては、「不愉快だ」とか、「またガンホーかよ」とか、「ユーザに対する保障をしろ」とかいうLvのお話かと思います。
 それはそれでもっともなのですが、私自身はもう少し深くこのことを考えていて、どうすればユーザが本当の意味で信頼し、納得するか、という事を、私自身の身に引き比べて考えていました(私だったら、ガンホーがどこまでやれば信頼を取り戻すか、という事を考えたわけです)。

 結局得られたのは、以下の2つをどうやるか、ということでした。

①、今回の事件に対して発生した被害を清算して、本件のけじめをつける。
②、不快感と不平等を与えられたユーザに補償を実施する。

 実はもう一つあって、

③、今後、類似事件の再発を防ぐための対策を打つ

 というのもあるのですが、これについてはすでにガンホーが出しています。
 逆に言うと、これだけでは到底足りないのです。

 いかにして①と②を遂行していくか。
 ユーザの立場だと、本来はこれだけを突きつけて「後は何とかしろ!」とガンホーに怒鳴りつけておしまいなのですが、事もあろうに私はその先を考えました。
 私がガンホーにおいて、部長とか、取締役とか、マネージャ権限を有する人物なら、あるいは、コンプライアンスにかかわる責任者なら、あるいは、顧客に対して責務を負う人物なら、何をするだろうか? と。


 「部長!」
 私は、ディスプレイ上に描画されている、ラグナロクオンラインの今月の不正検挙者数が記載されたリストからおもむろに視線をはずした。
 机の前の人物を見る。立っているのは私の部下だった。
 肩で息をしている。手には小さなメモ書きを握っていた。
 そして、私は報告を聞かなくても、すでに大体の事態を察していた。
 「動いたな?」
 「はい。当局が逮捕状を出しました。正式に逮捕される見通しです」
 予測どおりだ。
 かねてから本件では内偵が進められており、犯人の絞込みもほぼ完了していた。後は逮捕状が取られた時点で、これを理由にして懲戒解雇、公式発表というのは、取締役会ですでに決定したことだ。
 「問題はこのあとだな…」
 「ですが、すでにエライ人たちが手順を決めたのでしょう? 他にやるべきことは…」

 「いや、これだけでは到底足りない。ユーザのことを考えるならば、やるべきことはまだあるはずだ」
スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
http://thimer.blog18.fc2.com/tb.php/109-c85ca774
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。