フェイヨンの隠者 ~年老いた軍師の回想録~
その昔、ラグナロクオンライン(RO)のIris,EirサーバでGvGを戦った、叩き上げの元参謀がフェイヨンの酒場で静かに語る昔話。そして彼がかつて戦場にあった折、経験の中で得た、いくつかの教訓と知識。
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4,永久的な発展-同盟を結びし者たち-(50)
 こんばんは。

 さて、前回の会話で出発点が示されました。会議を会議たらしめるためには、まずゴールを意識しなければならない。
 しかし、ゴールが見えたとしても、どうやってたどり着くか、ということを意識しなければ幸せにはなれません。

 同じくゴールを目指すといっても、のんびりだらだらと歩いて目指すか、自転車に乗ってすばやくたどり着くかによって意味は違ってきます。
 何回か前で若者と老人が言っていました。


 「会議をやるからには、できるだけ短くまとめたいはずなのに…」
 んっ?
 何かに気づいたように若者は小首をかしげた。すかさず老人が口を開く。
 「そう、お前さんが今気がついたことは重要な観点じゃ。必ずしも…」
 「短くまとめたいと思っている人間がすべてではない、と言うことですね」
 「そういうことじゃな」


 これが2点目の鉄則を考える上で重要なポイントになります。

 鉄則2:会議は皆の時間を消費する必要悪と考え、必要最低限の時間に収めよ

 ROのようなMMORPGにとっては、会話というのは単なるコミュニケーションの手段にとどまらず、ストレス発散の手段であり、遊びの一つでもあります。これは、会話をする人々の間に時間的余裕があって、初めて遊びとして認識することができるものだといえます。

 ところが、時間的に余裕のある人とそうでない人がともに会議の場に臨んだときに、余裕のある人は普通の会話のようにゆっくりとコミュニケーションを楽しもうとする一方で、そうでない人がその態度にいらいらする、ということが起こったりします。

 これは端的な例ですが、こうした、「会議に消費する時間」に対するコンセンサスの一つとして、「会議は必要悪である」ということをこの鉄則は提案しているわけです。

 この鉄則は、さらに2つの恩恵を会議に対してもたらします。それは、

・会議において、会話そのものを目的とすることを避ける
・会議の密度を濃くすることにより、より有意義な時間の使用を促す

 ということです。


 「どこの世界にも話好きな人間というのはいるものでな」
 ブランデーを軽く舐めながら、老人は静かに語る。
 「同盟会議をしていてもそういう人種は良く見かけるものじゃ。自分が新しく知った戦術を声高に語る。高価な財宝の自慢をする。会議と議題をあちこちに誘導する。こうしたことに快楽を覚える人種をな」
 「はぁ…」
 「いやなに、別にそういった人々を誹謗しているわけではないのじゃよ。わしとてその特性は持っておるからの」
 さすがに辛辣であることを意識したのか、老人はそう付け加えた。
 「じゃが、会議に臨む際に必要なことはそうしたことではない。いかにしてゴールにたどり着くかということが第一義であって、余事はその手助けに用いるべきである、というのは先ほど話したことじゃ。となれば、必要十分かつ最小限の道筋でゴールに至ることが最上であって、ゴールへの道筋を無駄に長くゆっくり歩くことを楽しむ必要はない」
 「あえて寄り道をさせないことを意識させて、ゴールへまっすぐ歩かせる、とこういうことですね」
 「うむ。初伝はもう一つある、それは…」
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